apcu_entry

(PECL apcu >= 5.1.0)

apcu_entry アトミックに値を取得するか、キャッシュエントリを生成する

説明

apcu_entry(string $key, callable $generator, int $ttl = 0): mixed

キャッシュに key が存在するかをアトミックに検索します。 存在しなければ generator が呼び出され、 key が唯一の引数として渡されます。 generator ではオプションで指定する ttl の間だけ値をキャッシュし、 キャッシュした値が返されます。

注意: apcu_entry() 関数に制御が移ると、 キャッシュのロックを排他的に取得します。 このロックは apcu_entry() の実行が終わったときに開放されます: この結果、generator はクリティカルセクションに入るため、 ふたつのプロセスが同時に同じコードパスを実行することができなくなります。 さらに、他のAPCuのあらゆる関数も同時に並列に実行できなくなります。 なぜなら、同じロックを共有しているからです。

警告

generator から安全に呼び出せるAPCuの関数は apcu_entry() だけです。

パラメータ

key

キャッシュエントリのキー。

generator

key を唯一の引数として取り、 キャッシュする値を返す関数

ttl

有効期間。var は、キャッシュに ttl 秒間だけ格納されます。 ttl が経過すると、格納されている変数は (次のリクエスト時に)キャッシュから削除されます。 ttl が指定されていない(あるいは ttl0 の場合)は、 キャッシュから手動で削除される・あるいはキャッシュに存在できなくなる (clear, restart など)まで値が持続します。

戻り値

キャッシュされた値を返します。

例1 apcu_entry() の例

<?php
$config
= apcu_entry("config", function($key) {
return [
"fruit" => apcu_entry("config.fruit", function($key){
return [
"apples",
"pears"
];
}),
"people" => apcu_entry("config.people", function($key){
return [
"bob",
"joe",
"niki"
];
})
];
});

var_dump($config);
?>

上の例の出力は以下となります。

array(2) {
  ["fruit"]=>
  array(2) {
    [0]=>
    string(6) "apples"
    [1]=>
    string(5) "pears"
  }
  ["people"]=>
  array(3) {
    [0]=>
    string(3) "bob"
    [1]=>
    string(3) "joe"
    [2]=>
    string(4) "niki"
  }
}

参考

  • apcu_store() - 変数をデータ領域にキャッシュする
  • apcu_fetch() - 格納されている変数をキャッシュから取得する
  • apcu_delete() - 格納されている変数をキャッシュから取り除く

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