(PHP 5 >= 5.2.0, PHP 7, PHP 8)
date_parse — 指定した日付/時刻の詳細な情報を連想配列で返す
date_parse() は、
strtotime() や
DateTimeImmutable::__construct()
と同じルールに従って
datetime
をパースします。
Unixタイムスタンプ (strtotime() の場合)
や DateTimeImmutable
(DateTimeImmutable::__construct() の場合)
を返す代わりに、指定した datetime
から検知できた情報を連想配列として返します。
あるグループの要素に関する情報が見つからなかった場合、
そうした情報は false
に設定されたり、存在しない状態になります。
datetime
に指定する文字列から、
同等のタイムスタンプや DateTimeImmutable
オブジェクトを構築する必要がある場合、
より多くのフィールドを false
でない値に設定できます。
そうしたことが起こる場合については、
以下に示す例を参照ください。
パースした日付/時刻情報を含む配列を返します。
返される配列は、
year
,
month
, day
, hour
,
minute
, second
,
fraction
,
is_localtime
というキーを持ちます。
is_localtime
が存在する場合、
zone_type
がタイムゾーンのタイプを示します。
タイプ 1
(UTC オフセット) の場合、
zone
と is_dst
フィールドが追加されます。
タイプ 2
(省略形) の場合、
tz_abbr
と is_dst
フィールドが追加されます。
タイプ 3
(タイムゾーン識別子) の場合、
tz_abbr
, tz_id
が追加されます。
+3 days
のような、
相対時刻の文字列が datetime
に存在する場合、返される配列には、relative
をキーとしたネストされた配列が含まれます。
この配列には、year
, month
,
day
,
hour
, minute
,
second
が含まれ、
渡される文字列に応じて、必要があれば
weekday
, weekdays
も含まれます。
warning_count
と warnings
が配列に含まれます。
最初のフィールドは、警告が何個発生したかを示します。
warnings
配列は、
警告を説明する文字列と一緒に、指定された datetime
のどの場所で警告が発生したかの位置を示します。
error_count
,
errors
フィールドも配列に含まれます。
最初のフィールドは、エラーが何個発生したかを示します。
errors
配列は、
警告を説明する文字列と一緒に、指定された datetime
のどの場所でエラーが発生したかの位置を示します。
warnings
と
errors
に含まれる配列の要素数は、
同じ箇所でエラーや警告が発生した場合、
warning_count
や error_count
よりも少なくなる可能性があります。
日付/時刻フォーマットにエラーがある場合は、 'errors' 要素にエラーメッセージが格納されます。
バージョン | 説明 |
---|---|
7.2.0 |
返される配列の zone 要素が、
分ではなく秒を表すようになり、
符号が逆になりました。
たとえば、
-120 は 7200 を表すようになります。
|
例1 datetime
に包括的な情報を指定した date_parse() の例
<?php
var_dump(date_parse("2006-12-12 10:00:00.5"));
?>
上の例の出力は以下となります。
array(12) { ["year"]=> int(2006) ["month"]=> int(12) ["day"]=> int(12) ["hour"]=> int(10) ["minute"]=> int(0) ["second"]=> int(0) ["fraction"]=> float(0.5) ["warning_count"]=> int(0) ["warnings"]=> array(0) { } ["error_count"]=> int(0) ["errors"]=> array(0) { } ["is_localtime"]=> bool(false) }
指定された datetime
にタイムゾーン情報が含まれた場合にのみ、
タイムゾーンの要素が現れるようになります。
この場合、zone_type
要素が常に存在し、
値によっては少し多くの要素が含まれます。
例2 タイムゾーンの省略形を与えた場合の date_parse() の例
<?php
var_dump(date_parse("June 2nd, 2022, 10:28:17 BST"));
?>
上の例の出力は以下となります。
array(16) { ["year"]=> int(2022) ["month"]=> int(6) ["day"]=> int(2) ["hour"]=> int(10) ["minute"]=> int(28) ["second"]=> int(17) ["fraction"]=> float(0) ["warning_count"]=> int(0) ["warnings"]=> array(0) { } ["error_count"]=> int(0) ["errors"]=> array(0) { } ["is_localtime"]=> bool(true) ["zone_type"]=> int(2) ["zone"]=> int(0) ["is_dst"]=> bool(true) ["tz_abbr"]=> string(3) "BST" }
例3 タイムゾーン情報を与えた date_parse() の例
<?php
var_dump(date_parse("June 2nd, 2022, 10:28:17 Europe/London"));
?>
上の例の出力は以下となります。
array(14) { ["year"]=> int(2022) ["month"]=> int(6) ["day"]=> int(2) ["hour"]=> int(10) ["minute"]=> int(28) ["second"]=> int(17) ["fraction"]=> float(0) ["warning_count"]=> int(0) ["warnings"]=> array(0) { } ["error_count"]=> int(0) ["errors"]=> array(0) { } ["is_localtime"]=> bool(true) ["zone_type"]=> int(3) ["tz_id"]=> string(13) "Europe/London" }
さらに最低限の文字列を datetime
に与えてパースさせた場合、
情報量はさらに少なくなります。以下の例では、
全ての時刻に関する情報が false
になります。
例4 最低限の文字列だけを与えた date_parse() の例
<?php
var_dump(date_parse("June 2nd, 2022"));
?>
上の例の出力は以下となります。
array(12) { ["year"]=> int(2022) ["month"]=> int(6) ["day"]=> int(2) ["hour"]=> bool(false) ["minute"]=> bool(false) ["second"]=> bool(false) ["fraction"]=> bool(false) ["warning_count"]=> int(0) ["warnings"]=> array(0) { } ["error_count"]=> int(0) ["errors"]=> array(0) { } ["is_localtime"]=> bool(false) }
相対的な書式 は 絶対的な書式のパース結果に影響を及ぼさず、別途 "relative" 要素にまとめられます。
例5 "relative" フォーマットを使った date_parse() の例
<?php
var_dump(date_parse("2006-12-12 10:00:00.5 +1 week +1 hour"));
?>
上の例の出力は以下となります。
array(13) { ["year"]=> int(2006) ["month"]=> int(12) ["day"]=> int(12) ["hour"]=> int(10) ["minute"]=> int(0) ["second"]=> int(0) ["fraction"]=> float(0.5) ["warning_count"]=> int(0) ["warnings"]=> array(0) { } ["error_count"]=> int(0) ["errors"]=> array(0) { } ["is_localtime"]=> bool(false) ["relative"]=> array(6) { ["year"]=> int(0) ["month"]=> int(0) ["day"]=> int(7) ["hour"]=> int(1) ["minute"]=> int(0) ["second"]=> int(0) } }
Thursday
のように、
語句によっては、文字列の時刻の部分に 0
を設定するものがあります。
Thursday
を
DateTimeImmutable::__construct()
に与えた場合、hour, minute, second は
0
に設定されます。
以下の例では、year の要素は false
に設定されます。
例6 date_parse() の副作用
<?php
var_dump(date_parse("Thursday, June 2nd"));
?>
上の例の出力は以下となります。
array(13) { ["year"]=> bool(false) ["month"]=> int(6) ["day"]=> int(2) ["hour"]=> int(0) ["minute"]=> int(0) ["second"]=> int(0) ["fraction"]=> float(0) ["warning_count"]=> int(0) ["warnings"]=> array(0) { } ["error_count"]=> int(0) ["errors"]=> array(0) { } ["is_localtime"]=> bool(false) ["relative"]=> array(7) { ["year"]=> int(0) ["month"]=> int(0) ["day"]=> int(0) ["hour"]=> int(0) ["minute"]=> int(0) ["second"]=> int(0) ["weekday"]=> int(4) } }
datetime
をパースする DateTimeImmutable::parseFromFormat()