PHP Conference Nagoya 2025

imap_fetch_overview

(PHP 4, PHP 5, PHP 7, PHP 8)

imap_fetch_overview指定したメッセージのヘッダ情報の概要を読む

説明

imap_fetch_overview(IMAP\Connection $imap, string $sequence, int $flags = 0): array|false

この関数は、指定された sequence のメールヘッダを取得してその内容の概要を返します。

パラメータ

imap

IMAP\Connection クラスのインスタンス。

sequence

メッセージのシーケンスを指定します。 X,Y 形式で列挙したり、 X:Y 形式でその範囲内のすべてのメッセージを取得したりできます。

flags

sequence には、メッセージのインデックスか、もし flags に FT_UID が含まれている場合は UID が含まれます。

戻り値

オブジェクトの配列を返します。各要素が、 それぞれひとつのメッセージのヘッダを表します。 オブジェクトで定義されるのは、存在するプロパティのみです。 以下のプロパティがあります。

  • subject - メッセージの題名(subject)
  • from - 送信者
  • to - 受信者
  • date - 送信日
  • message_id - Message-ID
  • references - このメッセージ ID への参照です
  • in_reply_to - このメッセージ ID への返信です
  • size - サイズ(バイト数)
  • uid - メールボックスにおけるこのメッセージの UID
  • msgno - メールボックスにおけるこのメッセージのシーケンス番号
  • recent - このメッセージには recent フラグが立てられています
  • flagged - フラグが立てられています
  • answered - 返信済みフラグが立てられています
  • deleted - 削除フラグが立てられています
  • seen - 既読フラグが立てられています
  • draft - 草稿フラグが立てられています
  • udate - 受信日時の UNIX タイムスタンプ
この関数は、失敗した時に false を返します。

変更履歴

バージョン 説明
8.1.0 引数 imap は、IMAP\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。 これより前のバージョンでは、有効な imap リソース が期待されていました。

例1 imap_fetch_overview() の例

<?php
$mbox
= imap_open("{imap.example.org:143}INBOX", "username", "password")
or die(
"接続できません: " . imap_last_error());

$MC = imap_check($mbox);

// INBOX のすべてのメッセージの概要を取得します
$result = imap_fetch_overview($mbox,"1:{$MC->Nmsgs}",0);
foreach (
$result as $overview) {
echo
"#{$overview->msgno} ({$overview->date}) - From: {$overview->from}
{$overview->subject}\n";
}
imap_close($mbox);
?>

参考

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